キャラ好きさん寄っといで。達成感溢れるイベント - 小諸グランフォンド2017

全ての始まりの前に

自転車イベントの参加レポートを書くために本ブログを使っていたりするわけですが、その前に大事な言葉の定義を一つ。その言葉とは──「ヲタク」「ヲタ」。受け取られ方を間違えてしまうと今回のレポートがつまらないものになってしまうので、事前にちゃんと意図する背景をお伝えしておこうと思うわけです。

 

何を隠そうこの文をしたためている自ら(おいたん)も日常朝から晩までどっぷりとアニメ、ゲーム、キャラクターに囲まれた生活をしております。人気の国民的アイドルユニットの名前くらいは聞いたことはあるものの、どんな特徴のグループで、どんなアイドルがいてなどまるで分かっておらない生活をしております──これで大丈夫なのだろうか、ええ、全然平気ですとも。あ、声優さんとかキャストの皆さん、制作陣、クリエイター様の人物像というところには激しく興味がありますですよ!

 

そんな極端な暮らし方をしておりますので「月9のドラマがどう」(というよりも最近は月9の話なんてするのだろうか)と言われてもさっぱりです。そうでした「ヲタク」という言葉の定義について。これの「外側」にいらっしゃる方が「ヲタ」なんていい方をするとちょっと穿ったニュアンスを持つかもしれませんが、このような属性を持つおいたん自身が「ヲタ」という言葉を使う場合は「自らも含め」つつ、「極めて親愛的な表現」で使っていますよーという前置きなのでした。(もっと短くまとめなさいよ)。

 

こんな部屋からこのブログを書いていると……ほら、説得力が(汗)

 

さて言葉の定義が落ち着いた所で思う存分使っていきましょう───ヲタ向けの自転車サーキットイベントとして「GSR CUP」などがあるわけですが、それの「山巡り版」的なイベントをやろう。という話が出まして「ちょっと小諸に来てみないか」といったお誘いを受けたのは昨年の秋頃だったと思います。そして実際に今回の「小諸グランフォンド」の会場となりました「小諸エコビレッジ」に訪れたのは小諸の街に色濃く残雪が残っている頃。

 

道端の白い雪や霜柱を踏みつつ、イベントに関係される方々のお話を伺わせていただき「どのようなイベントにしていきたいか」といった内容でアツく盛り上がった日々からはや数ヶ月、気が付けば季節はあっという間に巡り5月となり、いよいよ開催の日がやってきたのでした。

 

小諸グランフォンドとは

 

グランフォンドとは言葉通りの意味でいくと「長距離ライド」だったりするのですが、国内ではもっぱら「わりと山巡りが中心で、ある程度の距離を走る自転車イベント」に使われているようです。本件「小諸グランフォンド」もまた小諸が開催地であり浅間山系を中心にぐるっと周りますので「わりと山岳要素多めの自転車イベント」と言えると思います。

 

そしてこの「小諸グランフォンド」の最大の特徴は「ヲタ向け」であることです。自然発生的にそうした方々が集うようになったイベントではなく、主催サイドが明確に「そうである」と謳っていることがとても重要(すごく重要なんですよ、いろいろと)でして、公式サイト上のコピーも「アニメ・コミックス・キャラクターファンのためのガチ!? サイクルイベント!!」と堂々真正面から掲げられております。

 

話は横道に逸れますが、自転車界隈には未だ僅かな断絶があると考えておりまして、ヲタ(なサイクリスト)に対してあまりよろしくない感情をお持ちの方々がいらっしゃるようです。そうした方々との相互理解を深めていくためにもこのようなイベントが必要であると考えます。「理解の外にある異なるものを排したい」という感情は人誰しもが持ち合わせるものなので、距離を縮めるには接触体験や形を伴った露出が必要となる訳なのですね、ヤック・デカルチャー。

 

緑溢れる小諸へ。お気に入りのキャラクターと共に

 

さて「ヲタ寄っといで」なイベント「小諸グランフォンド」のドレスコードは「アニメ、漫画、ゲームなどのコンテンツやキャラクター、オリジナルキャラクターをモチーフにしたサイクルウェアの着用を推奨します」とのこと。「痛ジャージ」(この種のキャラクターがババーンとプリントされたサイクルジャージ)を身に纏った参加者がずらりと春の信州を駆け巡る姿を思い浮かべると、なんとも壮観であります。

 

──あ、例によって出だしが長くなり過ぎな傾向があるのでこのへんでまとめますと、そんな「小諸グランフォンド」のコースプロフィールは総距離113.4kmで獲得標高は2,399メートル、制限時間10時間。日常の「ゆるふわ」ライドでの獲得標高を基準に考えるとなかなかのものです。とは言え「軽井沢グランフォンド」はじめ各種イベントを長年運営されてきた経験値たっぷりのスタッフさん方の考えるはきっと深いものがあるハズ。「何はともあれ走ってみればわかるさー」とイベント開催の日を迎えたのでした。

 

しとどに濡れそぼる雨の小諸

 

こうした地方開催のイベントのお楽しみは前日からの現地入り。風情ある小諸の街を散策し、旨いものを食べ、そして地宿に泊まってご当地の酒、料理で一杯……もう、堪らんですね。折角なので街を自転車で巡って──と行きたいところですが、あいにくの雨でございました。結構な雨量ですよ、もう。天気予報を見ると明日は雨は無さそう、運が良ければ晴れるかなといった感じで、出走当日は問題無さそうです。「それならば今を楽しもう」と、傘を片手に小諸の街を散策された方も多かったのではないでしょうか。

 

さておいたんの宿泊プランなのですが、今回は運営本部の方々と相談しまして「テント泊」のテストをしてみることにしました。会場の小諸エコビレッジはこうした目的にも使われることがあるのですが「今後このような事がやれるかどうか」という可能性を探ってみることにします。実際やるとなるとこうした企画を増やすために「様々な仕切り」が必要になりますので大会の催事として実施できるかどうかは未定ではありますが、アウトドア大好き派に向けた今後の福音となりますと嬉しいですよねっ。

 

時間を少し早朝に巻き戻して出発当日の朝のお話。5時に起床し、嫁さんと一緒に愛車で現地に向かいます。一泊二日で二名分、自転車装備合わせての装備をトランクにむぎゅーと無理やり押し込んで(こやつのトランク容量は微妙で常に積載量との闘いです)、6時あたりに出発。行く手の関越道、上信越道は空いておりわりとあっという間に小諸に到着。地元のスーパー「つるや」でBBQの食材を買い込み、お昼ちょっと前に小諸エコビレッジに会場入りしました。諸手続きを済ませてメイン会場の体育館へ。

 

許容量目一杯、人呼んで「無茶積載」
全天候型(屋根があってよかった!) 体育館がメイン会場

 

体育館はフルサイズの設備として会場となる小諸エコビレッジに併設されており、このような雨模様でも問題なく催事を執り行うことができます。靴を脱ぎ、板張りの体育館内に出展された各ブースの出展物を見ながら、既に会場入りされていた皆さんにご挨拶などさせていただき、その後いそいそと森の奥へ……。雨が本格的に降り出す前にテント設営を行い、お昼のBBQを開始することとしました。

 

今夜のお宿はテントにござります
何はともあれBBQ!

 

こちらのBBQコーナーは大会側より事前告知があり、場内の設備を使ってBBQ体験が出来るのです──こんなお天気なので利用がほぼ無かったと思いますが、次回ありましたら是非! 森のなかでお肉焼いたりすると格別です。しとしとと雨降りしきる中、コンロ(尾上製作所のフォールディングBBQコンロを使っていますが、こいつの使い勝手はなかなか極上です)に炭火をおこし、野菜を茹で、肉を焼き。アヒージョなんか作ったりして。

 

おお……よい焼け具合
アヒージョなんぞ作ったりして

 

時々訪れてくるお友達と一緒に会話を楽しみながら食事をして、腹ごしらえができた所で再び体育館へ。談笑しつつのんびり過ごしていたら時刻は16時、待望の前日イベント「ビンゴ大会」となりました。

 

みんな大好き、ビンゴ大会!!

 

ビンゴの楽しいところは全ての参加者に等しくチャンスのあるところ。ゲストに招かれた声優の「東城咲耶子さん」の可愛らしいヴォイスでの進行に会場は大盛り上がり。今回のビンゴではズラリと並んだ景品から好きなものを選んでいいようです。ドリンクボトルを選んでもいいし、リンゴジュースを選んでもいい。ビンゴ達成第一号の方は日本酒を選ばれていました。おぉ、羨ましい……。そんなおいたんは、アザミさん、ムラサメさん夫妻がダブルビンゴ達成でゲットされた「シナノゴールド リンゴジュース」のおすそ分けをいただきました。ヤッター! ありがとうございます(にっこり)

 

ビンゴ景品の数々と初お披露目となったイラスト

 

大いに盛り上がったビンゴ終了後、再びしばし談笑(スキモノ同志が集まるとそこかしこで会話が盛り上がりますよね)の後、夕食にも丁度よい頃合いになりましたので「ぼちぼちそれぞれの宿に戻りますかー」なんて事になり、我が家(おいたんと嫁さん)は帰り際に晩飯がわりに会場で販売されていたケバブサンドを買い求め、テントの中へゴソゴソとIN。

 

軽く一杯やりつつニンテンドースイッチでゼルダの伝説をプレイって程の時間も遊ぶ……って程の時間も経たないうちに、あっという間にまぶたが重くなり、いそいそとシュラフに潜り込んで就寝。ほえほえーと寝っ転がっているうちに、出走の朝を迎えたのでした。

 

いつしか雨もあがり静かに一杯

いよいよスタート、グランフォンド小諸!!

 

明け方ちょっと冷え込みましたが、テントの中での一夜は概ね快適、ぐっすりと安眠して迎えたイベント当日の朝。いそいそと支度を整えて会場に向かうとそこには思い思いのキャラクターウェアに身を包んだ皆さんが既に沢山集まっておられました。

 

程なく開会、ゲストライダーの影山ヒロノブさん「完走目指して頑張ります」とのこと。一同気合が入りますね! ゲストの水木一郎さんの励ましの声、小諸市長のご挨拶などを経て無事スタートとなりました。

 

いざ出走前

 

スタート直後から結構な登り、ともあれ皆グングンと先に進んでいきます。元気なうちに時間的猶予を確保、いわゆる「貯金」を作っておきたいと思いましたのでどんどんペースを上げて前の方に進んでいきます。時折すれ違うお友達・お知り合いの皆さんに「おはようー!」「がんばろー!!」「あのジャージ、カワイイ!」などと会話を交わしつつ、それぞれのペースで固まっている小集団を抜けていくとやがて丁度ペースが合いそうな集団に辿り着きました。

 

斜度6-7%程度の坂がもうなんでもない感じで走れちゃう「ガチ勢」な集団、どうせ途中でついていけなくなるのが確定的なのですが、脚が回るうちはなんとなく付かず離れずな感じでご一緒させていただくことに。

 

爽快な走り心地の林道区間

 

走り始めて間もなく林道区間に入り、朝靄に烟る山の間の道をすーっと走り抜けていきます。なんでも標高1000mくらいなんだとか。林道前半は下り区間が多く爽快。白く霞む木樹を眺めながら勢いよく進んでいきます。

 

「最近どのへん走られました?」「ちょうど先週千葉1000走ったんですよー」「おっ!? GAAP(KUWAHARA GAAP。小径車です。とてもイカす)カッコイイー!」「これしか持っていないんですよー……でも●台持ってる」「(ズコーッ)」なんて会話を交わしているいるうちに林道を抜け一般道へ。あっという間に本日最初のエイド「軽井沢会場エイド」に到着。

 

本日最初のエイドに到着

 

前半のエイドであまり時間を使いたくなかったので、補給食の羊羹2つを受取り、トイレを済ませて早々に出発。ここからは日本ロマンチック街道沿いに約7kmほどで418m上げる登り区間です。

 

淡々と踏み上げていく所で職場の同僚を見かけツキイチを試みるのですが、これが早い早い。程なくちぎれてしまいました。常日頃から職場で「いやー、僕全然早くなくて」「そんなことないでしょ、どう見たってヒルクライマー体型だし」「ほんと、遅いんですよー」といったやり取りがあったのですが……これはもう「三味線認定」ですね、もう信じません(笑)。

 

ロマンチック街道を往く(坂に喘ぎつつ)

 

時折斜度を示す看板が「14%」だの「11%」だの不穏な数字を並べ立てておりますが、本日最初の登り区間、まだまだ脚はフレッシュです。じんわりと自分のペースで登っていきます。まだ少し昨日の悪天候を引きずっており、本来でしたらここから浅間山の雄大な眺めが拝めるはずだったのですが全ては白い靄の中。とはいえ緑広がる高原地を自転車で登っていくのは気持ちが良いものです。

 

忌まわしき2桁斜度
行き交うライダーもやはり痛ジャージ

 

このへんは若干交通量がありましたので気をつけながら登りました。やがて白糸ハイランドウェイと合流する峠地点「白糸の滝入口」付近に到達。ここからは下り基調で若干の上げ下げを交えつ進むうちに本日2つめのエイド「北軽井沢会場エイド」に辿り着いたのでした。

 

北軽井沢エイドに到着。つ、疲れてなんていないんだからねっ

 

ここのエイドでは登り区間で少し水を消費したのでボトルに補充。加えて紙コップ2杯分ほど水分を体内に蓄えた後、補給食のバナナ、ヨーグルト、チーズ、キャラメルをいただきます。ここでいただいたヨーグルトがまた旨い! 地のものなんですよね、きっと(ちゃんと確認していなかった)、爽やかな味わいが喉越しよくすーっとお腹に落ちていきました。(おかわりしたいくらい)

 

ヨーグルトうまし!!

 

ここで職場同僚の後輩ちゃん(いつもブルベで一緒しています)、サークル「シクロポリス」のメンバーのななわさんと合流して3人でゆるゆると走ります。しばらく下り基調かと思いきや、ちょっとした坂もあったりしてなかなかハード。

 

えっほえっほと漕ぐうちにすっかり暑くなり、着込んだはずのウィンドブレーカーを脱いだりして、別荘地と思わしき一角を抜けたところで本格的な登り区間がやってきました。47.4km地点、バラギ高原を目指すアプローチのこの区間は約8.9kmで482mアップ。なかなかいい感じの登り区間です。

 

意外と登りが多かったあたり

 

後輩ちゃん、ななわさんと組んでいた3人パックを解消し、それぞれの脚力に応じて進みます。剛脚魔神のななわさんはあっという間に見えなくなってしましたので、後輩ちゃんとくっついたり、離れたりしながら登り区間をゆるゆると進むのですが、渓流のせせらぎ、春先の山々の息吹を感じつつしばらく進むとやがて展望が開け、一気に高原といった雰囲気。

 

いつしか空も晴れ上がり、空模様は鮮やかなブルーと白い雲の美しい情景に。耕された畑からもくもくとあがる水蒸気が雲と同化してなんとも幻想的。このへんから同時開催のグランフォンド軽井沢参加者の皆様も沢山見受けるようになってきました。

 

 

涼し気な渓流のせせらぎとは裏腹にわりとハードな登り坂
空と大地が一つになるかに思える光景

 

結構長い登り区間でしたので、ちらほらと自転車を押していらっしゃる方もいます。最後にトドメとばかりにぐいっとあげる箇所があり、そこを抜けた所で本日3つめのエイド「嬬恋会場エイド」に到着。さすがにだいぶ疲れてきましたのでここからはスローペースで行くとします。貯金もざっくり2時間くらい貯まりましたので全然大丈夫でしょう。

 

 

自転車ずらり。うーん、良い眺め

 

ここでもう一人の剛脚魔神ほっぷ氏と合流。後輩ちゃん、ほっぷ氏と3人でうどんをすすり、白玉あずきをいただいてつかの間の休息。東海大嬬恋研修センターを利用したこちらのエイド、なかなか立派な作りでして、こうした文明的な設備の整った空間に長くいると腰が重くなるので、いかんなぁと程よいところで出発。

 

うどんちゅるちゅる。あー、動きたくない飴なめたいー(走れ!!)

 

「つまごいパノラマライン」をぐいーんと下って、時折ググッと上げて。展望はもう最高。「愛妻の丘」にまつわるエピソードをほっぷ氏から伺ったりしつつ、わりと激しいアップダウンに絶えて進むことしばし、やがて容赦なくグイグイあげる区間に到達し、ギアはもうインナー・ローのみ。リア32Tの乙女ギアをくるくるとひたすら回してようやく鳥居峠に。標高1362m、この区間の登りは約3.7mで170mアップ。なかなかのハードモードでした。

 

鳥居峠を抜けるとそこはもう上田市

 

峠の立派な石標前は人気スポット、多くの参加者が記念写真を撮られていましたので「それでは一枚」とこちらもスナップを撮り、ここからの長い下り区間に備えて再びウィンドブレーカーに袖を通します。

 

ここの下り区間がもう最高でした。抜けるような青空、ぐーんと標高を下げて目の前に広がる森の木樹、長閑な風景、「ああ、生きているなー」と感じる瞬間。ここはまさにボーナスゾーンであったようで、自転車を漕いだという実感がほとんどないままに81.5km地点の「真田エイド会場」に到着。

 

「愛妻の丘ですね、さあ愛すべき妻に一言を」「山田エルフ愛してるー!!」「えええ!?」
ジャージの絵柄を愛でつつ走る「あぁ、ハチロクちゃんとも結婚したい」

 

イベントも終盤戦、ここからはミスの無いようにじっくりいきます。おやきをいただき、本日エイド各所に置かれていたうまい棒についに手を付け、ほっぷ氏からおにぎりをいただいたりとここから先の厳し目の区間に備えて多めに補給をとります。ここでとっくに到着していてのんびり休憩していたななわさんと再合流、4人チームでいこうか、ということになりました。

 

真田城址の近くを抜け、若干の上げ下げを繰り返し、やがて東御リュードヴァンと呼ばれる東御のワイン道に到達。ここの登りがエグい。今日これまで走ってきた中で群を抜いてキツい登り区間。先ほどのバラギ高原手前の登り区間とは較べものにならないくらい多くの方々が自転車を押す中、必死で「降りてはならぬ、降りてはならぬ」と自分に言い聞かせて進み続けました。

 

サイコンの斜度表示がヤバすぎる……壁じゃないですか

 

途中最も厳しい区間で何故かエイド出現。レモン水を振る舞っていただいたのはワイン造りをされている「リュードヴァン(http://ruedevin.jp/)」さん。この冷たいレモン水の一杯に救われた方は随分多かったのではないでしょうか。こちらもいつか訪れてみたい場所の一つとして深く記憶に刻まれました。

 

薬師館方面へ。そしてこの先に……

 

やがて山道の方に入り最後のエイド「菱野温泉 薬師館」に向かいます。絶え間なくまだまだ続く上り坂を見かける度に「もうこれで最後だよねー」「あぁ、まだ登りがあった」「もうこれで……」「まだまだ…」なんて事を繰り返すうちにいよいよエイドの薬師館の目前に──「うわ、なんだこれ」「えええ……」本日ナンバーワンと言っても良い激坂が現れたのでした。コーナー内側は斜度20%とかあるんじゃないでしょうか。「もうここ登らないと先に進めないよ」「今入れない温泉に辿り着くための坂を登る」「まさにラスボスですねー」と会話を交わしつつ、ようやくエイドに到着。

 

ようやく最後のエイドに到着

 

影山ヒロノブさんご一行は既に到着されており、到着される皆さんに笑顔を振りまいておられました。そんな爽やかな表情に迎えられてエイドで小休憩、おいなりさんをパクパクッといただいて「さぁ、いよいよゴール目指しますか」という感じで一同出発。ここからはあっという間でした。

 

ぐーんと下って、下って、右に曲がって「えっ、いきなり登り!?」──おいたん油断しておりました。ギアを落としそこねて「こりゃいかん」と足を付いて停車状態でギアを軽く入れ直し……なーんてお恥ずかしいことをしている所をアウローラの杉田さんにばっちり見られてしまいました。(てへへ)「最後の一瞬、油断大敵ですよー」なんて温かいお声がけをいただいて、進むうちに無事ゴール。浅間山麓一周113.4km、獲得標高2399mのグランフォンド達成です。やったね!!

 

走り終えた後のご褒美は!!

 

ゴール受付の後に、お蕎麦(これが本当の「小諸そば」だよね、なんて会話したり)をいただいき、ご褒美のジェラート──(これがまた最高に美味いのです。「ジェラートちるちる」(https://tabelog.com/nagano/A2004/A200402/20009588/)というお店でした)で喉を潤し、4人で今日の思い出を振り返ります。「結構ハードでしたよね」「でもなんとかなったなー」「

あの最後の薬師館の坂は……」「楽しかったねー」なんて話をしつつ、着替えてのんびり帰り支度なんかしているうちに続々とお友達・お知り合いの方々がゴール!!

 

獲得標高2000mクラスが初めてといった方々も無事完走できているケースが多く、これはもう運営サイドのコース設計の巧さと言えますよね。なんとも絶妙な感じでした。

 

どーんと一本、田園地帯を下る坂。気持ちよかったです

 

今回が初開催となりました「小諸グランフォンド」ですが、浅間山系を臨む雄大な自然の中を走って、登って、眺めて。そして走り終えた後に訪れる圧倒的な達成感。背中に背負った大好きなキャラクターのイラストと共に、心洗われる体験を過ごす一日。控えめに申し上げても「最高」と言わざる得ないでしょう。

 

最後に本イベントの開催にあたられました関係の皆様方、一緒に走ったり、お話させていただいた皆様に感謝すると共に、また次回も、小諸で素敵なグランフォンドを体験できるといいなぁと思います。「小諸よいとこ、またおいでー!!」 ではではこのへんで!!

 

 ……そんな訳で初開催にもかかわらず大変盛り上がった「小諸グランフォンド」でした。もしこのブログを最後までお読みになられましたら「読んだよー」的な意味合いで中の人(@honeybear360)にリプとかふぁぼとかRTとかいただけますと小躍りして喜びます。